岩手県九戸村

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九戸村長 晴山 裕康


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あいさつ

 九戸村長の晴山裕康です。
 ようこそ、村長室へお越しくださいました。ありがとうございます。
 初めて読まれる方に向けてではございますが、「九戸村」と書いて「くのへむら」と読みますので、よろしくお願いいたします。私自身、村役場の職員時代に、遠方の方から電話で「くど村」とか「ここのへ村」、あるいは「きゅうと村」と読むのですかと聞かれたことがございます(これらの中の「キュート村」はいいですね!目指したいと思います)。
 さて、ここ九戸村は、日本の東北地方と呼ばれている地域にある岩手県の中でも北の方、青森県境に近い内陸部に位置しています。東北新幹線の二戸駅という所までは、九戸村の役場から自動車で20分ちょっと、青森県の八戸市までは九戸インターチェンジから八戸自動車道を使えば30分ほどで行くことができます。ですので、私は結構便利な所ではないかと思って暮らしています。実際に、東京への日帰り出張も楽々できる場所です。こういう交通的には便利な所ですが、四方を豊かな緑織りなす山々に囲まれ、世間一般的によく言われるところの「何もない田舎」ということになるでしょうか。
 ただし、私は、この「何もない田舎」にこそ価値があると思って過ごしてきました。「何もない田舎」と思われている九戸村には、山もあれば川もあり、田んぼもあって、畑もある。人間にとって必要な酸素や飲み水を供給し、米や野菜などの食糧も生産することができる。さらには、山に入れば、春は山菜、秋はキノコ、川にはイワナもと、たくさんの自然の恵みに満ちあふれています。おまけに冬には天から雪も降ってくるので、ウインタースポーツまで楽しめる。つまり、大都会にあるものがないだけで、本当は、とても豊かな所なのです。
 話は変わりますが、2003年(平成15年)6月、村で実施している「青少年海外派遣事業」一行の統率者として、英国スコットランド・ドラー村にある「ドラーアカデミー」へ行ってきました。村内の中高校生8人と若手職員1人、旅行業者1人の総勢11人で。
 スコットランドの首都「エディンバラ」から北に50キロほどの、いわゆる「何もない田舎」ドラー村に10日間ほど滞在しました。朝、北国特有の清々しい空気の中を「B&B」から学校に行く道すがら、出会った人たちに「グッドモーニング」とあいさつをすると「グッドモーニング」と返してくれる。「ナイスモーニング」とか、ただ「モーニング」と返してくれる人もいました。いずれ、知らない素振りをする人はいませんでした。総じて地元の人たちは温かい人が多かったと記憶しています。
 かの国では、学校というのは誘惑の少ない田舎にあるのが良いのだ、と言う説もあるとかで、私立のドラーアカデミーと言うのは、スコットランドでは名門中の名門なのですが、本当に小さな集落「ドラー村」にありました。
 私があの時の海外出張で得た財産は、田舎といわれる所の可能性です。大都市ロンドンにも2日間滞在しました。確かに人はたくさんいました。ただ、人との触れ合いはできませんでした。ドラーとロンドン、どちらの地にリピートしたいかと聞かれたら、間違いなくドラーと答えます。人との触れ合いが、また行ってみたいという気持ちを呼び起こさせます。何故なら、あの時のあの人に再会したいからです。
 これからの旅は、さらには学校などの立地においても、心が安らぎ、人と触れ合うことができ、独自の文化に育まれた「何もない田舎」にこそ可能性があるのではないかと思っています。
 これからは、こういう「何もない田舎」こそが見直される時代が来る、そのことに確信を持って、村民の皆さんやお出でいただく人たちと一緒になって村づくりをして行きたいと考えています。
 日本全国のみなさん、そして世界中のみなさん、どうぞこの「何もない田舎」九戸村へお出でください。お出でになって、この「何もない。けれども、豊かな田舎」九戸村を存分に味わってみてください。
 皆様がお出でになるのを、心よりお待ち申し上げております。

プロフィール

 
生年月日 昭和29年5月17日
出身地 九戸村戸田
略歴 昭和52年3月 日本大学文理学部卒業
昭和53年4月 九戸村役場入庁
平成23年4月 九戸村総務企画課長
平成27年3月 九戸村役場退職
平成27年7月 九戸村議会議員 1期
令和  2年4月 九戸村長初当選
信条 公正公平
座右の銘 泰然自若
好きな言葉 毀誉褒貶を気にして、徒に右顧左眄していては何事も成らない
趣味 読書
好きな食べ物 そば、寿司(酢飯全般)
好きなスポーツ 野球、ラグビー
尊敬する人 マルクス・アウレリウス(ローマ皇帝、哲学者)に私淑している。

 

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