農具「えんぶり」を手にして踊ったのが始まりとされる岩手県北部青森県南部に広く伝わる郷土芸能。黒木綿の羽織一に華やかな大きな烏帽子を太夫と呼ばれる舞い手が被って踊ります。妻ノ神えんぶりが村の無形文化財となっています。九戸地方に伝承されたのは、約200年前といわれています。「どうさいえんぶり」の流れをくみ、太鼓、笛、鉦の囃子に合わせて3人1組で踊ります。旧正月行事のひとつとして伝わり、苗代づくりから田植え、秋の収穫を表現する、稲の豊作を祈願する踊りです。