1.下水道の役割
家庭や事業所などから出された水がそのまま流れていくと、川や海が汚れてしまいます。下水道は、汚れた水を下水道管で浄化センターまで運び、きれいな水にして流すので、美しい自然が守られます。
2.処理の方式
汚水処理には、各家庭からの生活水や事業所等の排水を管路施設により終末処理場で処理する「集合処理方式」と、家庭の生活排水を各家庭で設置された浄化槽による「個別処理方式」があります。
1-「集合処理方式」
特定環境保全公共下水道(伊保内地区の一部、小倉地区の一部、長興寺地区の一部) 農業集落排水施設(戸田地区の一部)
2-「個別処理方式」
合併処理浄化槽(上記の地区以外の区域)
3.下水道使用料について
使用料の算定は、各家庭に設置されている上水道のメーターにより、使用した上水道の量を流した汚水と見なして計算します。また、井戸水を使用している場合は、世帯人数により使用量の認定を行い決定します。
4.料金表
区分 | 排除汚水量 | 使用区分 | ||
---|---|---|---|---|
一般用 | 浴槽用 | 臨時用 | ||
基本使用料 (1月につき) |
10立方メートルまで | 1,540円 | 1,540円 | 220円 |
従量使用料 (1立方メートルにつき) |
10立方メートルを超え 20立方メートルまで |
121円 |
77円 | |
20立方メートルを超え 30立方メートルまで |
132円 | |||
30立方メートルを超え 40立方メートルまで |
143円 | |||
40立方メートルを超え 50立方メートルまで |
154円 | |||
50立方メートルを超え 100立方メートルまで |
165円 | |||
100立方メートルを超え 500立方メートルまで |
176円 | |||
500立方メートルを超え るもの |
187円 |
10m³までは基本料金(定額)、11m³以上は従量制と累進制を組み合わせた料金体系(以下の表のとおり)を採用しています。
例)12m³使用した場合 1,540円(基本料金)+超過料金(11~20m³の単価121円×2m³)=1,782円
1人 | 6m³ |
2人 | 12m³ |
3人 | 18m³ |
4人 | 23m³ |
5人 | 27m³ |
6人 | 30m³ |
7人 | 32m³ |
8人 | 33m³ |
5.下水道を利用する上での注意点
近年、下水道への異物の流入による施設の異常が度々発生しています。
排水管が詰まった場合や、マンホールポンプが故障した際は、排水が逆流してくる恐れがあり、場合によっては長期間排水設備を使用できなくなる場合もあります。快適な生活を送っていただくために、以下の注意事項を必ず守っていただくようお願いします。
- 調理くずや天ぷら油、は台所に流さない
・台所、風呂、洗面所等の排水口の網にたまった生ゴミや髪の毛等は下水管をつまらせる原因となりますので、定期的に掃除をしてください。
・てんぷら等で使用した油は、直接下水道に流しますと下水管に白く付着し、つまる原因となりますので、市販の凝固剤や新聞紙等を使用し可燃ごみとして処分してください。 - 水洗トイレには溶ける紙を
・トイレでは、トイレットペーパー(水に溶ける紙)、水溶性の掃除用品(“水に溶ける”と明示されたもの)以外は水に溶けず、下水管にたまる恐れがありますので使わないようにしてください。また、生理用品等は汚物入れに処分し、絶対に流さないようにしてください。マンホールポンプの故障の原因になります。 - 洗剤の使いすぎに注意
・洗濯用洗剤には、リンを含んでいる洗剤と、リンを含んでいない無リン洗剤があります。出来るだけ石けんや無リン合成洗剤を選びましょう。
・洗剤は適量を計量カップで量って使いましょう。目分量は使いすぎのもとです。多く使ってもそれに応じて洗浄力が良くなるものではありません。 - 危険物を流さない
・ガソリン、シンナー、石油等は気化して爆発などの原因となります。
また、農薬、殺虫剤、防臭剤、塩酸などは処理場の微生物を殺してしまうので下水道に流さないでください。 - 髪の毛を流さない
・髪の毛は分解されにくいだけでなく、下水道管の中で汚物を引っかけて管をつまらせます。排水口には流さずこまめに取り除いてください。 - マンホールの「フタ」を開けない
・マンホール、公共マスの「フタ」を開けることは非常に危険です。事故や大雨のときに下水が噴出す原因になります。
6.下水道が詰まってしまった場合
排水設備が詰まった場合は、最寄の排水設備指定工事店まで連絡してください。
排水設備指定工事店一覧.pdf (PDF 219KB)